ブッダのお言葉。

(財)国際開発高等教育機関(FASID)が主催する「国際開発入門コース」というのに参加することになった。
このコースは、これから途上国での開発や援助に携わろうとする人たちを育成するためのセミナーだが、私の場合、
日本の政府やNGOがやっている開発援助ってどんなものなんだろう?
自分の文化とは違う文化をもつ人たちに果たしてどんな援助ができるの?
そもそも開発って何?
さらに開発援助ってほんとに必要?
そんな「?」を少しでも解決するために参加することにした。
セミナーは8月から9月にかけてトータル23日間。長いのだ。
経済学の用語などでてきて、時々イチモクサンに帰りたくなるけれど、せっかくの機会だし、なるべく休まず出席するつもり。
昨日のセミナーで興味深い言葉を聞いた。
「月を指させば、愚かな人は、月を見ずにその指を見る」
なんでもブッダの言葉なのだそうだ。
そういえば、最近、GDPだけでは人のHAPPYははかれないと、
UNDPがGDPに替わる指標として、Human development index を発表している。
これには寿命や識字率なども考慮されていて、
「たしかに人の豊かさお金だけじゃないよな〜。」と漠然と思っていた私もなるほどと思ったが、
人の幸せって読み書きできて、長生きできることだけでもないような気がするし、
ひとつの国の中にはいろいろな民族、いろいろな文化が共存していて、
日本人として東京に暮らす私と他の国、他の地域に住む他の文化をもつ人たちのHAPPYが一致するとも限らない。
もしかして、数字には簡単に表すことができないところにシアワセってあるのかもしれない。
人差し指を英語でIndex fingerというが、まさにindex(指標)だけで物事をとらえてはいけないのだ。
その先にある月を見ないと...