ル・コルビュジュ展

ル・コルビュジェ展(〜9/24、森美術館)に行ってきました。
ル・コルビュジェ(今まで「コルビジェ」だとばっかり思ってました)といえば、
渡辺篤史の建もの探訪」にもよく登場する、あの四角い箱のようなソファくらいしか思い浮かばなかったのですが、
今回の展示は、絵画、建築、家具、都市計画など系統ごとによく整理されていて、音声ガイドや映像などもあり、
コルビュジェについて何にも分かっちゃない私のような者でも、よ〜く理解でき、たっぷり2時間も楽しませていただきました。
中でも、建築に黄金比を用いる話は面白かったです。
家を設計するには、自然界を一番美しく、バランスよく見せる黄金比が必要だと。。。
何せ考え方も作品も斬新な方でしたから、当時なかなか理解されなかったりしたようですが、自分のよいと思うものを形にしていく、その不屈なエスプリが素敵です。
晩年、奥さんのために建てたという海辺の家は良かったなぁ(復元されたものが展示されてます)。
大規模な都市計画や豪華な住宅、斬新な集合住宅の模型や映像をさんざん見てきて、最後に出てきた作品が、コルビュジェが奥さんと暮らすための、ほんの8畳ほどの小さな家だもの。
中にあるのは、ベッドにテーブル、トイレなど暮らしていくのに最小限のもの。
あの家をどう捉えたらいいのでしょう?
コルビュジェが最後にたどり着いた、最上の家の形ということなのかしら?
そのあたり、帰ってからカタログでもう一度見てみようと、売店に寄ったのですが、3990円もして、買えなかったのがちょっぴり残念なのでした。。。