「適当」と「いい加減」

以前(3月21日の日記)、kikori治右衛門さんからご質問いただいた、「適当」「いい加減」という言葉の使い方について、遅くなってしまいましたが、少し調べてみました。。。


確かに「適当」には、「この新ドラマの総理役に適当なのはあの人だ!」と言った時の、 「ふさわしい、適切、妥当」といったような意味合いと
「一日の適当な酒量は焼酎3合です。」(私ではありません)と言った時の「適度」というような意味合いがあるのに対し、
「あの人ってチョ〜てきと〜だし。」と言った時の「無責任、おざなり」といったような意味もありますよね。


いい意味の「適当」と悪い意味での「適当」の使い分けなのですが、傾向としては、
いい意味の場合は、「適当な人選」のように名詞を修飾することが多く、
「適当にやる」のように動詞を修飾する時には、悪い意味で使われることが多いようです。
もちろん例外もたくさんありますが。。。


ただ、使い分けといっても、そんなに難しく考えることはなく、私たちは、その前後の文脈や顔の表情、声のトーンなどで、「適当」をどの意味で使っているのか、あるいは使われているのかを瞬時にちゃんと判断しながら会話してますもんね。
顔の表情や声のトーンが言葉より、より多くを伝える、そんな場合もあるし。。。


一方、「いい加減」は、
「もう彼っていい加減なヤツなんだ」「へぇ、じゃあもういい加減で別れたら?」「そうよね、私もいい加減いやになっちゃったわ」(会話?)
などなど、マイナスな意味合いで使われることが多いように思えます。
その際の使い分けとしては、「適度、塩梅」な意味の時には、「イイ」の部分にアクセントがきて、「イイ」と一音一音を比較的はっきり言うのに対し、
マイナスな意味の方は「イ〜加減」と「イ〜」の部分を流しながら言うように思えます。。。


適当な説明になっていたでしょうか?長くなりましたのでいい加減で終りにします。