フランスプチ留学〜37日目〜

nakamurayoko2007-07-16


先週、モン・サン・ミッシェルヴェルサイユ宮殿に行って来ました。
どちらもユネスコ世界遺産に登録されている素晴らしい建造物です。
しかし、夏休みということもあって、どちらもすごい人人人。。。
もう少し静かに観られたら、どんなによかっただろうと思いました。


私の生まれた、山梨県の河口湖周辺の市町村では、
今、富士山の世界遺産への登録について、意見が分かれ、議論が続いています。
富士山が世界遺産になるということは、日本国内で素晴らしいと思っているだけでなく、
国際的な機関からも、おスミつきをもらうことになるわけですから、これは名誉なことで、喜ぶべきことなのですが、
地元の人の中には、開発の面で規制が厳しくなるなどのデメリットが大きいのではないか、という危惧もあるようです。


こちらに来て、日本のことを紹介するとき、富士山のことを時々話題にするのですが、
日本に行ったことがある人は別として、ヨーロッパの学生たちは、富士山のことをまったく知らないか、
知っていても「何か有名な山があったよね」という程度です。
子供の頃から毎日富士山を見て育った私にとっては、ちょっと意外なことでしたが、これが現実なのですね。。。


富士山は眺めていて本当に美しい、
そして歴史的に見て、信仰の面からも、私たちの祖先にとっては尊い山。
日本人にとっては大きな意味のある存在です。
世界遺産に登録されれば、富士山の知名度は一気にアップするでしょう。
それとともに、訪れる人もずっと増えてくるのではないかと思います。
私は個人的には、富士山の周辺まで世界遺産に登録され、美しい景観が守られた方がいいのではないかと考えています。


ただ、モン・サン・ミッシェルの神聖な修道院の中や、ヴェルサイユ宮殿のマリー・アントワーネットの寝室の前で、Vサインをして写真を撮り、騒いでいる人、おみやげコーナー、外壁の落書き(!)を見ていると、
これだけの歴史をもつ建物が、ただの観光地になってしまっているような気がして、ちょっと悲しくなってきます。


もちろん私も観光客の一人で、世界遺産モン・サン・ミッシェルヴェルサイユ宮殿を見たいと、カメラを持って、出かけてるわけですが、
大好きで、大切な山、富士山のことを思うと、
世界遺産のメリットばかりでなく、負となる側面も確かにあるのではないかと、少々心配になります。。。


ところで、
以前このブログで、「こんな漢字あるのかな〜」と書いた、ブラウスに刺繍された漢字(写真)。
中国人の友達によると、これは中国語の「愛」という漢字なのだそうです。
ところが、この中国語の「愛」の字が、今フランスで流行っているのか、
写真のようなマダムのブラウスだけでなく、Tシャツ、クッションカバーなどなど、あちこちでこの字を見かけます。
中にはタットゥにしている女性もいて驚きです(@_@)。


今日、日本の家族から電話があり、新潟でまた大きな地震があったと聞きました。
何ということでしょう。。。心配です。